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映画『タッチ・ミー・ノット~ローラと秘密のカウンセリング~』公開のご案内

2020/08/21

今日は、8月29日から名古屋シネマテークで公開される映画『タッチ・ミー・ノット~ローラと秘密のカウンセリング~』をご紹介します。

 

 

【INTRODUCTION】

 

“マイノリティ”と呼ばれる彼らが教えてくれた、ありのままの自分。 心と体を解放する、新体験の“カウンセリング・ムービー”

 

本作は、欧州で実在する障がい者やトランスジェンダーなど、“マイノリティ”と呼ばれる人たちの “性”にもカメラを向けた衝撃作だ。強迫性障害をもつ孤独な主人公・ローラに、フランスの女優ローラ・ベンソンを迎え、ローラが好意をよせる無毛症のトーマスには、「ブレードランナー2049」 などハリウッド超大作にも出演するアイスランドのトーマス・レマルキスが選ばれた。そのトーマスとカウンセリングで交流をする車椅子の身体障がい者には、脊髄性筋萎縮症(SMA)を抱えるクリスチャン・バイエルラインがドイツから参加し、赤裸々なセックスシーンにも挑戦している。また、ローラがインターネット上で発見するセックスワーカーのハンナ・ホフマンも、50代で女性として 新しい人生をスタートした実在するトランスジェンダーだ。そんな〈現実〉と〈虚構〉が入り交じりな がら描かれる、彼らの自由な生き方は、見る者の倫理観を揺さぶり続けるだろう。ローラの心と体が解放されるとき、あなた自身もカウンセリングを体験したかのように、世界との見えない壁が取り除かれていく。

©Touch Me Not - Adina Pintilie

 

 

【STORY】

  

教えて。 あなたが、どう人に愛されてきたのかを。

 

ローラは、寝たきりの父親の介護で通院する日々を送っているが、彼女自身も人に触れられることに拒否反応をおこす精神的な障がいを抱えていた。ある日、ローラは病院で患者同士がカウンセリングする不思議な療養を目撃する。病により全身の毛がないトーマス、自由に四肢を動かせない車椅子のクリスチャンなど様々な症状を抱える人たちが、互いの身体に触れ合うことで自分を見つめていく。ローラは彼らを興味深く観察する中で、自分と同じような孤独感を持つトーマスに惹かれる。街でトーマスに導かれるように秘密のナイトクラブへ入ったローラは、そこで欲望のままに癒し合う群衆を目の当たりにするのだった。

©Touch Me Not - Adina Pintilie

 

 

【DATA】

 

『タッチ・ミー・ノット~ローラと秘密のカウンセリング~』

 

2018年製作/ルーマニア・ドイツ・チェコ・ブルガリア・フランス合作/125分/原題:Touch Me Not

 

出演:ローラ・ベンソン/トーマス・レマルキス/クリスチャン・バイエルライン/グリット・ウーレマン/アディナ・ピンティリエ/ハンナ・ホフマン/シーニー・ラブ/イルメナ・チチコワ

 

監督・脚本・編集:アディナ・ピンティリエ/製作:ビアンカ・オアナ, フィリップ・アヴリル, アディナ・ピンティリエ/音楽:アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン, イヴォ・パウノフ/撮影ジョージ・チッパー゠リールマーク/衣装デザイン:マリア・ピーテオ/製作:Big World Cinema、Afrobubblegum/配給・宣伝:ニコニコフィルム/配給後援:在日ルーマニア大使館/後援:Creative Europe Media、TorinoFilmLab, アトリエ・デ・シネフォンダシオン(カンヌ国際映画祭), CineMart(ロッテルダム 国際映画祭), CineLink(サラエヴォ映画祭), SEE. Cinema Network, Binger Filmlab、Nipkow Programm/支援:Romanian Film Center, EURIMAGES, Mitteldeutsche Medienförderung, TorinoFilmLab、Czech Film Fund, ブルガリア国立 フィルムセンター, ユーロメトロポール・ストラスブール市/協力:HBO ルーマニア, ルーマニアテレビジョン協会, Sensiblu, Christian Tours

©Touch Me Not - Adina Pintilie

 

 

【IMPRESSIONS】

 

この映画をLGBT関連の映画と位置させるのかどうかは別にして、純粋にこの映画を観始めたときには、ここに登場する人物が多少極端なマイノリティに偏り過ぎていると感じたため、感情移入しにくい映画かもしれないと危惧した。結果として、鑑賞直後に感動するとか納得するとか、そういった映画特有の醍醐味はあまり感じられない映画だった。しかし、独特の印象を見る側に与え、何かを問われているような後味を残す映画だと思う。ちなみに、再鑑賞したときは、最初感じた際物感はまったくなく、あらゆるシーンに美しささえ感じられた。

 

主人公のローラは、人から触れられたくない精神的障害を抱えている、とクレジットされているので、そういう設定なのだろう。彼女が日常生活を送るうえで、または社会生活を送るうえでそれが著しい支障を来しているとすれば、それは治療を要する障害ということになるだろう。障害であるかどうかは別にして、彼女は抑圧を抱えていたのだから、彼女の中で少なからず支障を来していたのだと思う。彼女は身体的な特徴や障害をもった人たちやトランスジェンダーの人との関わりの中で、心を開くこと、「ありのままの自分」を見せることが、彼女自身の抑圧の開放につながるのではないかということを感じていく。

 

個人的なことで申しわけないが、心理カウンセラー業を生業としている僕にとっては、邦題のみについた「ローラと秘密のカウンセリング」というサブタイトルには興味を惹かれた。何をもってカウンセリングというかは議論があると思うが、実はかつてローラと同じようなワークを受けたことがある。ローラの場合とは形式的にはまったく違うかもしれない。しかし、ローラと同じように、思考を通さないような状況を作り感情の身体的反応を見て、自分の本能を知っていくというようなワークだ。ローラが触れられることへの拒絶を叫びで反応したシーンに似ている。そこで、僕は自分の凶暴性を知ってしまうことになる。ワークのペアに殴りかかりそうになったのだ。僕の場合は怒りの感情は常にコントロールが必要なんだということを知らしめさせられた。この後、しばらく自分の凶暴性を受け止めきれずにいた時期があった。こういったワークやカウンセリングは向き不向きがある。ローラの場合は、自分の抑圧を知るいいきっかけになったということだ。

 

触れられたくない反応というのは、単に個人的なパーソナルスペースが人より広いだけの場合もある。自分なんか相手や社会にふさわしくないという感覚や否定的な評価に対する過敏な不安、何らかの理由で社会的な交流を回避したいなどのいろいろなパターンがある。どこに原因があるかによって解消法は変わってくる。この映画では、身体的な特徴に起因するネガティブな感情や行動や、トランスジェンダーの1例による苦悩と、それを何らかの形である程度受け入れ解放している人たちを背景に置きながら「ありのままの自分」を受け入れ、それを人に見てほしいと思える感情も受け入れていくわけだが、それはなかなか容易ではない。そして、それを見てくれる相手を見つけることも大変だ。しかも、「ありのままの自分」を見せあえる関係性の中に、性行為や恋愛感情または疑似恋愛感情が複雑に絡み合っているので、整理は難しい。自分の内面と単に向き合うということだけでなく、受け入れたくないと今まで思い続けていた「ありのままの自分」を受け入れていく過程を緻密で詳細に表現していると思う。「ありのままの自分」を受け入れていくことはここまで過酷なものだとも思えてしまう。

 

この映画は「LGBTの映画」というよりは「マイノリティの映画」と捉えた方が納得しやすい。マイノリティの権利や差別問題とはまったく違うところに位置する映画だと思う。社会的欲求や承認欲求と簡単に括れない本能や心理や情動が絡み合った内容に踏み込んでいる映画だ。おそらく、この人たちは自分たちとは違う特殊な人たちのことだと思われがちな日本ではまだ受け入れられにくいかもしれないが、ベルリン国際映画祭で最高賞を受賞しているということは、世界的にはこういった内容であっても評価されるということには注目したい。人によっては目を覆いたくなるようなシーンもあるかもしれない。しかし、われわれは目を覆ってはいけない、見ないことにしてはいけない映画なのだ、と思う。

 

 

■公開情報

8月29日から9月4日まで
名古屋シネマテークで1週間限定公開
連日14:20~
★前売り券(1200円)劇場にて発売中!

 

 

予告編:https://youtu.be/S861oejT2vQ

公式HP:http://tmn-movie.com/

名古屋シネマテークHP:http://cineaste.jp/

 

 

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